能登半島のサメの化石
石川県の能登半島には中新世中期(約1400万年前)の石灰質砂岩層があり、貝類、腕足類、ウニ類やサメの歯、哺乳類など多種の化石を産出します。
第36回の友の会の野外巡検はサメの歯を求めて能登半島の各地を巡りました。(参加者は16名でした。)北陸道、能登道路を走り、ようやく着いた能都町の 藤並海岸にある石灰砂岩の小さなブロックで メジロザメ、アオザメ、フグの歯などの化石を採集しました。次に穴水町に移動し、当日宿泊した民宿がある 前波海岸の固い石灰質砂岩路頭で、一生懸命石をたたき、サメの歯や哺乳類の化石を探しました。海に入り込み、40mmほどの大きなアオザメの歯の化石を 採集した人もいました。ここは多くのサメの歯やパラオパラオキシアやゾウの歯などの哺乳類の化石が見つかっている所です。
民宿の夕食では海の幸に満足した後、化石談話や明日の収穫の皮算用に花を咲かせました。 又、夜空の星を眺めたり、 近くの夏祭りに出かけたりした人もいました。 翌日は能登半島の半ノ浦に寄り、サメの歯を 探しましたが工事中でカイメン以外の収穫はありませんでした。
↑能都町門島の石灰質砂岩ブロック
↑能都町門島のサメの歯
↑穴水町前波の石灰質砂岩路頭露頭
↑前波のアオザメの歯(E氏採集)
瑞浪市化石博物館友の会機関紙より(参考)
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