巣穴に保存されたオオスナモグリ
愛知県の中部更新統渥美層群から見い出された巣穴に保存されたオオスナモグリの化石です。BR>
愛知県 渥美半島 高松海岸には新生代第4紀更新世の渥美層群が露出しており、スナモグリと巣穴の化石が採集できます。 下の写真は渥美半島で採集したものの一部です。スナモグリだけや巣穴だけの化石は各地で採集できますが、巣穴と一緒の化石は 非常に珍しいものです。巣穴に入ったまま化石になり、固くなった巣穴で保護され、そのままの形を残しています。 干潟では無い少し深い海で土砂の堆積による圧力を受けず巣穴と一緒に化石になったものと思われます。スナモグリの巣穴は下の図 のようになっており、末端のこぶ状の部分に化石が多いようですが、生存中または死骸が砂泥で押し流され、 末端分で埋まり化石と なったと推測できます。化石として残っているのはハサミなど第1胸脚部がほとんどです
瑞浪市化石博物館友の会機関紙「vicarya:12.2-3」の論文 より
写真1-7は巣穴とその内側に貼りついたスナモグリの化石で、7-9は巣穴を取りはずした状態のスナモグリの化石です。(新谷採取)
巣穴に保存された巣穴化石
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6
9
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7
10
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日本スナモグリの全身図
スナモグリの巣穴図
(新谷推定)
現世のスナモグリ
スナモグリ化石他を
豊橋自然史博物館寄贈