沖縄石の会 おきなわ石の会ブログ
アインシュタインII
(沖縄石の会情報誌)

第 14 号 2023年2月2日




第 13 号 2023年2月2日




第 12 号 2023年2月2日




第 6 号 2021年12月1日




第 5 号 2021年9月1日




第 4 号 2021年8月1日




第 3 号 2021年6月26日




第 2 号 2021年4月1日




第 1 号 2021年2月1日




アインシュタイン 平成24年11月発行




沖縄石の会観察会
港川フィッシャー 2022年11月10日









おきなわ石の会のブログより
定例会港川遺跡観察
天気予報を裏切るような曇天でしたが、会員の執念がみごとに雨雲をストップした観察会でした。八重瀬町の努力でみごとに整備 された港川遺跡。かつてアワ石採石で沖縄の重要な産業の地であった、この場所は「世界の宝だ」と言ってもおかしく ない大変貴重な人骨の化石が発見された場所である。4体ものほぼ全身が揃った化石は、これからの研究の進展具合によっては、この人たちの渡来のルーツをはじめ日本人との関わり、引いては人類の進化の解明に光を投げかけるものである。 今回は、その人骨が発見された石の割れ目を前にしての観察講話の形式で行われた。参加会員には、港川人骨について、話を聞きながら、どんな些細なことでもいいので質問をしていただき、「港川人」のことについて尋ねられたら、即応えられるようにしてほしいというのが目的でした。説明には「八重瀬町ガイドの会」の副会長も参加していただき、よく調べられた知識を踏まえ、採石の歴史からはじまり、沖縄の他の地域から発見された人骨化石との比較まで詳細に話していただくなど所期の目的を充分達成できる内容でした。参加者は久々に70名を超えたが、特に参加児童12名に今後を大いに期待したいと思っています。(事務局)

琉球新報記事 2022年11月22日



大石林山「石の文化博物館」 2018年9月8日









おきなわ石の会のブログより
沖縄北端で定例会 「おきなわ石の会」の2018年9月定例会が終了しました。沖縄島北端での開催なので、参加者が減ることを予想したのですが、 何と、60名をこえる盛会ぶりでした。事務局よりも早めに到着した方では、朝6時に出発したということでした。今回は 去った4月28日にオープンした大石林山「石の文化博物館」での開催でした。唯一古生代?中生代(およそ2億年前)の結晶質 石灰岩からなる岩山の形成の話しからはじまり、県内41市町村に分布する代表的な地層の岩石73点について「見たり」「聞いたり」 「なで回したり」しながらじっくり観覧しました。基本的な質問があり、またこのようにしてほしいという注文などもあり大変有益な 会となりました。展示解説には新進気鋭の琉球大学の仲宗根君、金城さんが加わり、新しい知見を示していただくなど 会員には大きな刺激になったようでした。展示室は、満員となり、充分説明を聞き難かった会員もいたようで、その点は役員の 反省事項となりました。定例会のニュースは博物館のブログ「やんばる山だより」にもありましたので、ご覧になっていただきたい。(事務局)

南城市採石場のアワ石観察 2016年3月12日









おきなわ石の会のブログより
アワ石(牧港石灰岩)観察
定例の観察会は、アワ石(牧港石灰岩、おそらく12.5万年ごろ前の海進時堆積物)分布地域の採石場で行われました。一帯は、 アワ石のみかと思っていたが、アワ石層の間にサンゴ主体の砕屑性石灰岩がサンドウィチのように挟まれていました。 ラグーン堆積物だなどと、会員をたぶらかしてしまいましたが、おそらく「内海的な浅い沿岸堆積物」で、その陸側ではアワ石の 一部は砂丘につながっていた可能性があります。参加者(40名)は、侃々諤々で議論をし、多くの質問がでました。納得の いく説明は難しかったが、「いかなる疑問であれ、答えは自然の中にある」でとおし、野外で多くの事例を観察し、比較しながら 考えることが大切だと終わりました。今回の観察結果については、5月14日の総会において、専門であられる琉大の藤田先生に ご指導をいただく予定にしております。なお、武村石材の社長には、快く立ち入りを承諾いただいただけではなく、駐車場の確保と 露頭までの通路の整備をして頂きました。それとそれほど大事な場所なら、一部は観察できるように保存したいという言葉も いただきました。ご理解に対して、心からお礼と感謝を申しあげます。次年度また行きましょう。(事務局)


県立総合教育センタ岩石園観察 2013年3月9日









おきなわ石の会のブログより
岩石園観察観察
「どれどれ、この丸いのがアンモニア?」「アンモニアだはなく、アンモナイトです」 この珍妙なやりとりが 続くのが「石の会」の特徴。何しろ素人集団ですから。 定例会の観察会が県立総合教育センターの岩石園で行われました。センターの赤嶺主事の話では、 岩石園には45種類155個ほどの岩石があり、県下全域の石が揃っているとのことでした。参加者は49名 でした。説明のため1個の石を囲むと、最外側の人は、見えなかったり、聞こえなかったりで、全員に 配慮するのはなかなか困難です。これは事務局の検討事項です。それにしても、最近は若い人に「石好き」が 多くなった気がします。昔は、石は人生の最後に愛でるものと言われたりしたのだが、時代の変化か、 地球の最後を感じているかのいずれかでしょう。鑑定のため、北海道から黄鉄鉱を含む石を持ち込んだ 会員がいらしたが、1個置いていけば、帰りは楽だったのでは思う。残念。 次回は、5月で、第9回総会になります。乞うご期待。(事務局)


恩納村海岸の貫入岩の観察 2012年11月10日






おきなわ石の会のブログより
定例観察会における サンド・シート・ミーティング の風景 定例みゆき 11月10日実施の観察会が終了しました。今回は、恩納村在のホテルみゆきビーチの南海岸の貫入岩の観察 でした。開始寸前、前線通過のため土砂降り。一時車へ避難。小降りになると、待ちきれないメンバーが ゾロゾロと。30分遅れで開始したが、何と、その後は雨がほしいぐらいのカラリとした天気でした。 海岸の岩脈は、幅10mと4mの2本あり、前回熱田岳で観察した岩脈は一つの山をつくるほど大きかったので、 今回の観察で岩脈の意味が理解できたはずである。また久米島の畳石、あるいは亀甲石を思わせる 柱状節理、典型的な安山岩のタマネギ状風化、それに岩脈のできている基盤岩にみられるソーセージ構造 など専門用語とその実例をみることができ、会員の方々に自然の一端を理解させることができたのではないかと 思っています(かなり自己満足)。残り時間は、貫入岩を前にミーテイングをしたが、岩脈のできかたに ついて硬軟な質問が続出し、案内人失格の場面が多々あった。終わりは、小学生の伊藤君が笑いの中で 閉めてくれました。参加者35名。(事務局)

伊計島化石地層 2012年3月10日


伊計島北端海岸で化石採集


上記地層(500万年前)の腕足類貝化石
おきなわ石の会のブログより
伊計島、腕足貝化石採取す。
写真は、化石の採取に熱中する会員(大人も化石が大好きなのです) 伊計観察会 定例の観察会が3月10日無事終了しました。雨かと心配したが、会員の熱意が勝ったようでした。 老若・夫婦・子供と、遠距離もいとわず、参加者は44名でした。そのうち16名の児童生徒が参加しており、 大変責任を感じた観察会でした。場所は、島の北で、海に面した知念砂層の崖でした。100万年以上前の地層です。 含まれる化石は、サンゴ、ホタテなどの二枚貝、巻き貝、コケむし、腕足貝、カニ、うに、生痕など浅い海の 生物です。特にうに類が多く、地層の表面をなでるとザラザラするのはほとんどうにのトゲ片でした。 注目されるのは、腕足動物です。見かけは二枚貝のようですが、腕足類は有殻無脊椎の底生動物です。二枚貝は、 殻は右殻と左殻からなり、左右対称です。しかし腕足類は、二枚の殻は腹殻と背殻といい、それぞれの殻で 左右対称になっているのが特徴です。それ以外にも軟体部を納める殻の構造や生活形態などの違いがあります。 古生代から現生まで細々と生き延び、浅海から深海にまで生息し、その仲間のシャミセンガイは生きた化石と いわれています。 今回の観察場所は、リゾート施設内のプライベートビーチとして、囲われた範囲にあります。最近施設は ある事情で閉鎖され、そのあおりで、観察地点へ行くのがほぼ不可能になっています。海へ行くぐらいは 自由にさせてほしいですね。(事務局)


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