沖縄本島北部の化石と地層 

 2011年3月〜2019年9月に沖縄県名護市に済んでいた。その間に本部半島を主に化石地層を訪れて、地層を見学したり、化石を採集した。  本部半島は2億年前の中生代三畳紀の地層から琉球石灰岩の新しい新生代の地層が堆積しており、多種の地層や化石を見る事ができる。

今帰仁村(中生代三畳紀後期 今帰仁層)
今帰仁村 今泊 の地層
ハ ロ ビ アの化石
ハロビアは中生代三畳紀の二枚貝の示準化石です。この化石は沖縄県今帰仁村から採集したものです。














本部町 (中生代三畳紀後期 今帰仁層)
本部町 備瀬の今帰仁層地層
アンモナイトの化石










今帰仁城のアンモナイト化石  


置き石に 露出したアンモナイト化石


アンモナイト化石の横で

沖縄記念公園のアンモナイト化石  


< 沖縄記念公園の泥灰岩中のアンモナイト化石

本部町 貝の化石 (三畳紀後期 今帰仁層)  




 




本部町(古生代ペルム紀後期 今帰仁層)
本部町 井野波の今帰仁層の砕石場
フズリナ
 フズリナは、古生代(石炭紀〜ペルム紀)に全盛期を迎えた有孔虫である。存続した期間は約1億年。石灰質の殻を持っていたことから、 石灰岩中に現れる化石として知られる。
 









 




 


 




名護市 天仁屋 (新生代第三紀始新世 嘉陽層)
生痕化石 (海底を這い回った生物の痕跡)
 現在住んでいる名護市街から約20Kmの東海岸に天仁屋(てにや)という集落があり、天仁屋海岸からさらに2Kmのバン崎に新生代始新世の5千5百万年前の嘉陽層が露出しており、 上下逆転した曲がりくねった褶曲地層を見る事ができます。途中に岩が海にはり出している所が数カ所あり、大潮の引潮時にのみ行く事ができます。その地層は砂岩、泥岩が3千mの深海に 堆積したもので、地層の露出面や転石に海底を生物が這い回った跡である生痕化石が多種見られます。国の天然記念物に指定されています。

見つけた生痕化石 (水深5000mの海底を這い回った生物の道や巣穴の痕跡)

 


 


 


5500万年前の嘉陽層の付加体地層


パン崎まで続く断崖 潮がひいた時にしか パン崎まで行けない


交錯した褶曲地層 


パン岬先端の褶曲地層の前で 

名護市 嘉陽 (新生代第三紀始新世 嘉陽層
生痕化石 (海底を這い回った生物の痕跡)










天仁屋に隣接する嘉陽層の付加体地層


パン崎まで続く断崖  パン崎の近くまで歩いて行ける


嘉陽層の断崖を見学する学生


嘉陽層の地層

名護市 安部 (新生代第三紀始新世 嘉陽層の付加体地層
生痕化石




安部の嘉陽層 泥岩
有孔虫の化石













安部東断崖の地層 先端はギミ崎










名護市 屋我地島 (新生代第四紀更新世 琉球層群)
屋我地島 湧井出の琉球石灰岩の地層
貝類、ウニの化石
















屋我地島 湧井出の琉球石灰岩の地層


 





屋我の琉球石灰岩の地層
底生有孔虫の化石


   露出した有孔虫とサンゴの化石

屋我の琉球石灰岩の地層


   有孔虫などの化石露出した琉球石灰岩の地層

屋我地島 屋我の琉球石灰岩の地層
カニの爪の化石


   露出したカニの爪の化石








採取したカニの爪の化石

屋我地島 屋我の琉球石灰岩の地層


   カニの爪が入った琉球石灰岩の孤立地層

名護市古宇利島 (新生代第四紀更新世 琉球層群)
古宇利島の琉球石灰岩の地層
貝、腕足類、ウニ他の化石


  露出した腕足類の化石


 露出したウニの化石


採取した腕足類の化石


採取したウニの化石

古宇利島の琉球石灰岩の地層




今帰仁村 運天(新生代第四紀更新世 琉球層群の下層)
今帰仁村 運天の琉球石灰質シルト層
貝の化石






貝類他の化石層が上下に2つある。その間は海底に沈んでいた時期であろう。


  名護博物館の北部地質巡検で




宜野座市松田 (新生代第四紀更新世 琉球層群)
松田の琉球石灰岩の地層
海性哺乳類の骨、サンゴなどの化石


   露出した海性哺乳類の骨の化石


   露出したサンゴの化石1


   露出したサンゴの化石2


   露出したサンゴの化石3

松田の琉球石灰岩の地層


   知念層の上に琉球層群が乗る地層


  サンゴなどの 化石が露出する琉球層群の地層

うるま市伊計島 (新生代第四紀更新世 知念層)
貝、腕足類、サンゴなどの化石


   露出した腕足類の化石


   露出した貝の化石


採取した腕足類の化石


< 採取したホタテ、巻貝、サンゴなどの化石

伊計島の知念層の崖








おきなわ石の会巡検で

オリオン嵐山ゴルフの敷板(新生代第四紀更新世 琉球層群)
貝類やサンゴの化石が入った琉球石灰岩をスライスした道路敷板


ゴルフクラブの入口、敷石に化石が入っている


  ゴルフクラブ搬入位置前の風景、敷石にすべて化石が入っている




















沖縄の地質年表




沖縄本島北部地図 (化石地層)







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