吾輩の祖先!
吾輩「猫」の仲間は、他の肉食性の哺乳類と同じ祖先から誕生しました。猫を含め、現代の哺乳類の歴史は、骨と歯の化石から からたどることができます。吾輩のような現在のイエネコの祖先もまた。何千何万年もの間、その気候や捕食する動物に適応し、 他の肉食獣と競争しながら進化したものです。
新生代・第三紀
暁新世
6500万年前
肉歯類
6000万年前から5300万年前に地上を支配していた肉食獣である肉歯類は、体高30cmとやや小型で、 脚の割にはがっしりした首と長い胴を持っていた。恐竜が絶滅した後、哺乳類などの生き物が生き残った。最古の哺乳類で ある魚を食べる肉歯科から、現在の肉食獣はすべて進化した。
新生代・第三紀
始新世
5500万年前
ミアキス科
ミアキス科はおよそ6000万年前に肉歯類から進化し、肉食獣にとって代わった。ミアキスは肉歯類に 比べて脚は長くて、頭部も細長く、 2倍程の大きさであった。
新生代・第三紀
中新世
2000万年前
シェーダエルルス属
2000万年前に現在の吾輩と似た肉食獣が現れた。シェーダエルルスはミアキス よりも大型で、柔軟な肩甲骨と脊柱、尾というネコ科の特徴を備えていた。
新生代・第三紀
鮮新世
500万年〜
フェリス・ルネンシス
現在のヨーロッパヤマネコの直系の祖先で祖先より小型。ヨーロッパに生息していたので、 斑紋野のある密生した 毛皮で被われていた。
新生代・第四紀
更新世
180 万年前〜
現在の猫
現在のイエネコに似た最初の種が現れたのは、300万年前で、その仲間が人間の 近くに住むようになったのは、この数千年の事で、ヤマネコはイエネコへと進化し、性質も変え、人間と共存するようになった。
哺乳類の進化!
哺乳類は哺乳類型爬虫類を起原として、中生代三畳紀に現れた。

現在哺乳類の系統は有胎盤類、有袋類、単孔類の三つに大別される。

吾輩のような「イエネコ」は上のように進化して、現在地球上に存在する。 吾輩の仲間はトラ、ライオン、ジャガーのような大型ネコとピューマ、ヤマネロ、イエネコのような小型ネコに分類され、肉食獣の中で 最も吾輩に近いのはジャコウネコだそうだ。大型ネコの化石は多いが、小型ネコの化石がほとんど残っていないのは、化石の保存には 向かない森林地域に住んでいたからだ。ヤマネコはイエネコに最も近く、日本でもイリオモテヤマネコが1967年に発見されている。 生存数は現在100頭位で絶滅が心配されているそうだ。吾輩のようなイエネコは自ら人間と共存する道を選び、それに対応するような進化を今もしている。 吾輩は残念ながら子孫を残せないが、仲間が地球環境に対応した進化を人類と共に遂げ、いつまでも同族が生き残る事を願っている。
2001年11月5日  吾輩記す!

 ホーム

「飼い主の日/2001年」へ戻る
「飼い主のこと」へ戻る