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吾輩の日記!(2002年)
2002年スタートだ! 世間は昨年はあまり良い年では無かったようだ。特にアメリカで起きたテロには吾輩も驚いた。小泉首相になり、構造改革を進めているが、景気が 回復せず、まだ底が見えない。良いニュースとしては天皇家に愛子様という後継ぎ(?)がお生まれになったことかな。また、イチローの大活躍も日本人に夢と希望を与えてくれたね。 今年は冬季オリンピックがアメリカで、ワールドカップが韓国・日本で開催されるが、それらを機に景気が良くなることを願っている。吾輩も体調が良くなってきており、日頃の思いや 飼い主の行動を今年も日記に記録すことにしよう。

2002年
1月7日

2002年の正月は静かである。豊川稲荷の参拝者も雪のせいか、不況のせいか今年は15万人も減ったそうだ。飼い主も元日に御参りしている。あのイチローも毎年3が日の間に訪れ ているそうだ。いつ来て、何を祈願するのか?気になる所である。御参りしても物ごとが良くなるとは思えないが、毎年新年には神社に御参りするのが、人間様の慣習のようである。 吾輩の体調も良くなり、食欲も旺盛だ。飼い主は「マグロとカツオの缶詰にニボシ」を混ぜたものを毎日食べさせてくれる。これが便秘には良いようだ。飼い主の長男が暮れから 帰省しており、久し振りに相手をしてくれた。飼い主も奥さんと2-3日にかけて今年も石川県の実家に行ってきたようだ。行きは名古屋から高速バスを利用したが、大雪で帰りは電車で 帰ったそうだ。豊川でも雪が降り、名古屋は1月としては41年ぶりの積雪で、今年は寒い冬になりそうだ。飼い主は夜には湯タンポを吾輩の寝床(段ボールで作ってくれた小屋)に入れ ていたが、今は電気アンカに変えてくれた。お陰で昼も暖かい。「ネコはコタツで丸くなる、、、、」と歌にもあるように、暖かい所で寝のが一番だ。

2002年
2月27日

2月も明日でおしまい。大分暖かくなった今日この頃である。最近すこぶる身体の調子が良い。飼い主がマグロの缶詰めに混ぜてくれるニボシのカルシウムのせいか、骨が丈夫になり、 足の筋肉もついたような気がする。部屋のあちこちを走りまわれるようになって、昔の足をひきずって歩いていたことが嘘のようである。 飼い主が使っている電気ストーブの前で 横になって寝ることが多い。飼い主もシーズンオフか最近はあまり遠くに行かず、近くの渥美半島に化石を採集に行ったり、蒲郡や豊橋の博物館に化石の講演を聞きに行っているようだ。 飼い主は先月の終わりに子供と伊豆半島にドライブし、戸田村で夕暮れの富士山を見て、西海岸を回り、帰りに 夕焼けの富士山を見てきたと言ってっている。戸田村には深海魚の博物館があり、深い駿河湾で採れた世界一大きなタカアシガニやサメやめずらしい深海魚を展示している。 今度飼い主がタカアシガニを買ってきたら、吾輩も味見したいと思っている、、、、、

2002年
4月13日

 4月も半ば、吾輩の体調も良く、食欲も旺盛である。今年の春は早いようで、桜の開花も早く、3月末には散って葉桜となっっていたようだ。話は変わるが、最近テレビで「恐竜の化石発掘」という 番組が放映されており、子供にも、大人にも人気があるようだ。化石採集が、クローズアップされるのは、喜ばしいことであり、化石に興味を持つ人が多くなることを吾輩も願っている。

2002年
4月28-29日

 世間ではゴールデンウイークと言って、4月末から5月の初めにかけて休みが続く。飼い主はその前半に子供と大阪方面へ車で旅行したらしい。紀伊半島を回り、大阪のUSJ(ユニバーサルスタジオジャパンで1日遊んだそうだ、GWというのに、人は少なく(不景気のせいか?)、ほとんどのアトラクションが見れたようだ。 さすが、ハリウッド、お馴染みのスピルバークの「ターミネーター」「ジュラシックパーク」「ジョーズ」「ウオーターワールド」 他や撮影の小道具や西部劇のスタントマンによる撮影風景や火薬を使った特撮のアトラクションは驚きと、 感動であった。、、と飼い主は吾輩に話してくれた。映画やテレビでお馴染みの動物のショウもあったようだ。「ジョーズ」のアトラクションの入り口にある巨大ホウジロザメの 前の飼い主の写真を みると、その大きさにはびっくりした。 紀伊半島では太地の「鯨の博物館」を見学し、近くの海岸で珊瑚や海棲哺乳類の骨を採集している。吾輩と同じ哺乳類でこんなに大きいものが、今も存在していることには改めて驚く。 小さなネズミから大きなまでき大さや形が違っても、皆、吾輩や飼い主に近い仲間(哺乳類)である。2億年の恐竜の時代を引き継いで地球を支配して いるが、その時代がいつまで続くかは誰(吾輩)にも分からない。。。。

2002年
6月9日

 吾輩の祖国日本にとっては今日は歴史的な日であると、テレビがわめいている。ワールドカップというサッカーの4年に一度の大会が日本で開かれているらしい。画面をみると何人かの人間が、 走り回っており、時々色とりどり の服装の人間が騒いでいる。今日は日本がチュニジア戦に勝って予選リーグを1位で追加した日で、 今まで勝ったことの無い日本にとっては、先日のベルギー戦の初めての勝点、それに続く ロシア戦での初めての勝利とともに日本にとっては歴史的な日であると飼い主から聞いた。サッカーにあまり興味が無く、 大リーグばかり見ている飼い主もこの時ばかりは熱狂的に応援していたようだ。世間の騒ぎとは別に吾輩は半月前から体調が悪く、病院通いである。先日も3日入院した。オシッコの出が悪くなって 腎臓や膀胱 が 悪くなったらしい。 熱もあり、体がだるく食欲もあまりない。ワールドカップが終わる頃には、吾輩の体調が良くなることを願っている。

2002年
6月21日
(最後の日)

 数日前から吾輩は何も食べることができない。水も飲むと吐いてしまう。飼い主は病院へ連れて行ってくれたり、薬を飲ましてくれたりして一時は楽になったが、今は しんどくてて飼い主の家族が 声をかけてくれるのが分かるが、声を出すこともできない。幼い時に飼い主の子供に拾われたこと、事故にあって歩けなくなったこと、妹のミャーも事故にあって亡くなったこと、外に出れないが楽しかった日々 、、、、走馬灯 のように目の前を通りすぎる。天国とはどんなものか分からないが、そこへ行っても吾輩の思いをメッセージにして送り、このホームページに記録して欲しい。 生き物には必ずこの時が訪れる。現在最も進化した生物である人間とて 同じである。
飼い主の家族は夜も付き添ってくれている。今までの苦しさが、嘘のように無くなってきた。意識がもうろうとしてきた。走って父親を呼びに行く子供の足音が聞こえなくなった。
 時は2002年6月21日午後10時00分
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