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吾輩の日記!(2003年) …天国からのメセージ<
吾輩は今天国にいる。先にこちら(以後こちらと言うことにする)へ来た妹のミャーにも再会できた。 こちらにいる古今東西すべての生き物は吾輩の友だちである。元いた世界(以後あちらと 言うことにする)は西暦2003年を迎えた。あちらでは地球の温暖化がさらに進んでいること、イラクや北朝鮮の孤立化が進んでいること、北朝鮮の拉致問題が進展して いないこと、日本の不況の改善の兆しが ないこと、、、などあちらを離れて以後、良い話があまり無かったようだ。 飼い主(元飼い主であるが、これからも飼い主ということにする)と同郷の松井が今年から大りーグヘ行くが、その活躍を飼い主から 聞くことを楽しみにしている。

2003年
1月1日
(飼い主より)

 2003年の正月休みは久し振りで、ズーット豊川である。家族が正月に5人揃うのは数年振りである。昨年と違い雪の無い穏やかな正月になり、豊川稲荷の参拝者も今年は増えると予想されている。 昨年はこのHPの主人公のラムがいなくなり、日記を書くのが途絶えていたが新年度から再開することにした。 昨年の秋は急に寒くなったため、どこも紅葉が鮮やかであったようだ。 化石採集に山地行く事が多く、思いがけない 紅葉の美しさに見とれる時が多々ある。また、実家に帰る時、 福井県や岐阜県を縦断して帰る時があり、途中の名所旧跡に寄るようにしている。デジカメでできるだけ心に残る風景や建造物を映し、HPに載せている。百分一見にしかず、、、一目瞭然、、、、  今後も良い写真があれば、記載していきたい。

2003年
5月1日
(吾輩より)

  吾輩がこちらにきてから、早いもので後1ヶ月で1年となる。あちらで2003年の元旦から変わったことといえば、アメリカとイギリスがイラクを攻撃した戦争が終わり、北朝鮮に対象が移りつつあること。 沢山の人が戦争で亡くなり、最近は原因が良く分からない「SARS」という新型肺炎で人が多く死んでいること。日本の不況の改善が見られないが、飼い主の会社の業績はV字回復していること。 飼い主の次男が東京に行き、豊川の家は飼い主と奥さんの2人となり、吾輩がいたころに比べて、ひっそりとしていること。吾輩がいた家(マンション)は今はネットで囲われており、12年目の 大規模修繕が行われていること。、、、などである。 又、松井が大リーグのヤンキースに入ってそれなりの活躍をしているが、売り物のホームランが少ないのが物足りないし、イチローも今年は冴えない。
 最近の吾輩のHPを覗いてみると、各地の風景写真が多く載せてある。4月に親戚の結婚式で広島に行き、その後世界遺産の
宮島・厳島神社原爆ドームを回ってきたようだ。その地は飼い主が高校の修学旅行で行った 時以来であり、平安時代の建築の優雅さと昭和時代の戦争の悲惨さを目の当たりにし、その時とは違う思いを心に抱いたそうだ。どちらも世界遺産に登録されているが、その意図は違っており、 特に後者は全世界の人に見てもらいたい世界遺産である。、、、と思うのは吾輩も同じである。

2003年
5月24日
(吾輩より)

 買主の趣味の一つに推理小説読書があるが、最近ハマっているのは、 吉村達也という作家が書いているミステリ−小説である。 買主が彼の名前知ったのは8年に家族が金沢の浅野川上流の田上という所に住んでいた時に、書店で買った『金沢W坂の殺人』が 最初である。その時に読んだ内容が印象的あり、刊末の著作リストを元に他の本を読破して いった。最近、吉村達也が自ら作成し、公開している『Birds of Paradise』 というHPには、訪問者からのメールを記載しているコーナーがあり、買主が初めて送ったメールの一部が載り、買主は感激して家族に載っている、、、と自慢げに言っているが、なんのことはない、 すべてのメールが載っているらしい。吾輩のHPのリンク先に 『Birds of Paradise』を記載し ているが、買主が尊敬している吉村達也のミステリー小説(最近ホラー小説が増えているが)の世界を多くに人に知ってもらいたいからである。
 吉村達也の小説には写真やカラー印刷が多く、これが他の作家と違う所である。小説は文書のみで表現すべきで写真や色彩に頼るのは邪道だ、、、という声もあるが、「百聞は一見にしかず」という 諺があるように、読者の理解力を早める利点もある。作者には小説の幅を広げることができる。画像と文字の合成が氾濫している携帯メールや、インターネットに慣れた読者にはカラー画像入りの小説には 違和感は無い。飼い主が日頃思っていたこれらのことが本日読み終えた吉村達也のホラー小説 「ついてくるー京都十三夜物語」の1テーマとして書か ていたのには驚いたようである。インターネットで大容量の本が配信され、持ち運びができる本の形をした 電子ブックの実用化も間近であり、画像と文字の混在した小説(印刷されたハード本ではない)が一般化 するのも遠く無い。文字が分からない吾輩には画像が多い程良い。写真入りの「新・吾輩は猫である」 が天国まで配信されることを期待している。  吉村達也さんは後日亡くなりました。   

2003年
11月3日
(文化の日/吾輩より)

 今日はあちらでは「文化の日」という祝日である。今年のこの3連休は暖かく、昨年の寒い連休と大違いである。昨年の連休には飼い主は「ライン化石研究会の巡検」に能登半島の方に出かけており、 雪がちら つく季節外れの天候であった。このライン化石研究会は数年前に白峰(白山山麓の村で恐竜の化石や足跡が発見されている中生代白亜紀の地層がある)の恐竜化石を調査した会の名前であり、 このラインは白峰村の植物化石を世界 に 紹介したドイツ人のライン博士からとっている。参加メンバーで毎年この連休に集まり、一泊泊まりで化石の採集と地層見学を行い、友好を深めている。 今年は都合で中止になり、飼い主は豊川にいるようだ。以下は飼い主の分化の日の感想である。テレビで古代文明の特集があり、昨日はエジプトのピラミッドの歴史スペクタルが あった。 ドキュメントは 早稲田大学の吉村作治教授の調査結果を基に、ピラミッドの建造再現や構造の 謎について紹介していた。その中で興味をもったことは、ピラミッドは「王家の墓」では無く「あの 世への旅立ちの疑似体験を行う場」である」という ことである。生物は必ずこの世から決別する時が来て、 何んでも思いのままに出来た古代の王や支配者といえども例外でない。権力と財力で不老長寿やあの世での永遠の生存を願って桁はずれの建造物を作った。秦の始皇帝の兵馬傭やピラミッド、世界一の建造物 である堺の仁徳天皇陵 もそうであるが、4000年も前に作られたピラミッド は「この世からあの世へのプロセスを体験する場所である」 と言う説は、非常に新鮮なものであったそうだ。
 話は変わるが 先日の敬老の日のテレビの特集で100歳の 声楽研究家「中川さん」の紹介があった。30年前に初めて海外に旅行した時の引率の方がこの中川先生で、 ゲーテが4ヶ月かかって旅した「シチリア島」を4日日で回った。シチリアがローマやイスラムに 支配された時の遺構が数多くあり、古代の文化遺跡をことを思い だした。文化とは辞書では「学問、技術、宗教、道徳など 主として精神的な活動から生みだされるもの」とあるが、読書であれ、博物館、 遺跡鑑賞であれ、文化に触れた余裕のある生活をしたいものだと思っている。文化というものを保有しているか否かが吾輩達動物と人間の差ではなかろうか?
<後記>ちなみに1997年11月3日の文化の日は吾輩が車に飛ばされ、下半身附随になった日である。《吾輩のこと 参照》   
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